• 古町隊

和が家 ~ 和食の仕事師のお店、かつ気さくな心遣いが嬉しいお店

手仕事という言葉がある。手間、手間仕事とも言ったりする。文字通り人為的な所作を言うのだが、それは少々難しい事を取り組むときに使われる場合がある。その語感の調べは時として行うに習熟が必要な仕事を意味したり、専門的なプロがやる仕事を意味したりする。産業において様々な手仕事が存在しているが、飲食店ほど手仕事そのものの業種はないと私は思っている。己の手仕事、技量一本で商いをしている、店主が、そんな店は数限りなくあるのだが、良店というのはね。こちらはそんなお店です。

店名が書かれた暖簾に全体的に白で統一された入口外観はいかにも和食という風。そう言いつつ店名からは温もりを感じる。中に入ると小上がりの奥に気の利いた石庭が見える。店内はこじんまり。カウンターに座り、奥を見やるとご主人はまだ若い方。あと女将さん、他にバイトの学生さん一人。

「あの、日替わりセット(4品+飲物付き)あるみたいですが、それお願いします」

「はい、わかりました」

「飲物は?」

「ビールで」

「はい」

やや高めの声色。どことなく初々しいような。だが、歳を聴いたらそれなりでありましたて。良い人そう。見るからに。誠実さが顔に出ている。私は人相見のところがあります。いままで仕事でいろいろな業界、いろいろな性分の人見てきました。刑務所に入ってしまった人、入ってでてきた人も。私自身、法廷の場に立ったことがあります。事情で。宣誓とやらさせられるんですがね。書かされるし。あれは結構心に効きます。下手言うと偽証と訴追される事にもなりかねませんからね。

カルロス・ゴーン氏が収監されていますが、彼相当参ってますよ。収監もそうですが、法廷の場にたつ。その場……晒されるという感覚、それは酷く神経をそがれるもんなんですよ。ちなみに彼の人相は厳しさそのものですね。猛禽類そのもの。一般的な悪人面ともちょっと違う。厳しさ、人を寄せ付けない風合いの顔です。それは生き馬の目を抜くようなビジネスの世界で生きてきた今までの彼の生きざまがでてるんでしょうな。男は自分の顔に責任をもて、というのが昔ありました。顔はその人の凡てが現れる。変わっていくものなんですね。元祖はリンカーンです。まぁ、それはそれとして。

以上にビール中瓶1本だったかな。実は行ってから大分経っているんですがね。こちらの仕事はよかったですよ。煮物は味がしっかりついている。焼き物は良い感じに焼いてくれて骨まで全部食べれる。刺身は新鮮です。写真の見た目以上に満足を与えてくれるものですした。手仕事、ですね。

更に注文しました。この二品。

卵焼きにあんかけ焼きおにぎりですが、店主が一品、一品、その場で作る、作っている。だからあたりまえに美味しいですね。自分でやる、仕上げる。店は私の店だから――食べログの評価も料理の美味しさと共に、そんなお店の有様を評価しているものが多いようです。では、今日はこの辺で。

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